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経営革新計画_(株)竹内商事様_2009年3月

◆群馬県利根郡みなかみ町の「㈱竹内商事」様の経営革新計画のご紹介です。

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▲クリックするとpdfが開きます

 

群馬県利根郡みなかみ町で、土産品の卸売業&食品の製造卸業の「㈱竹内商事」様の経営革新計画

  • 県知事承認は、2009年3月

でした。
 

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みなかみ町の湯檜曽で、

  • 土産物卸売業、畜産加工品&菓子製造卸売業(一部、小売りもあり)

を主たる事業とされています。

夏場の暑い時期に初めてお会いし、約半年間掛けて、経営革新計画を作り込みました・・・。
互いにとって、いい思い出です。

 

㈱竹内商事様の経営革新計画の概要は以下の通りです。

  • 企業概要:〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽77
          株式会社竹内商事
          代表取締役 竹内 直哉
  • テーマ:「豚モツ煮込み」冷凍製品の開発・製造販売による売上向上
  • 承認日:平成21年3月23日
  • 県庁HPへのリンク
  • ㈱竹内商事様HPへのリンク

 

◆テーマについて、若干補足説明を加えますと・・・。

㈱竹内商事様は、平成16年から「豚モツ煮込み」の製造販売事業を行なってきました。主として、業務用ルート(飲食店、レストラン)を開拓し、好評を博してきました。

しかし、繁忙期(秋口~冬場~春先)になると、その賞味期間の短さ(製造後7日間)から客先で「欠品」になったり過剰在庫による「在庫ロス」が発生したりするため、、お客様から取り扱いにくさの改善要望を受けてきました。

そこで、「チルド製品から冷凍製品」に製造方法を変更することで、賞味期限を「製造後7日から製造後365日」へと伸張することが可能となります。これにより、売上の大幅な向上を目指して、経営革新を進めていく・・・、というものでした。

 

上記の計画概要を読んで、いくつか疑問点が浮かんでいるかと思います。

  • 「欠品」や「在庫ロス」が発生するって、どういうこと?
  • 豚モツ煮込みの冷凍品って、今までなかった?

特に、下の疑問点に関しては、これから経営革新計画の承認を目指す方にとっては、「新規性の要件」として非常に興味深いと思いますので、ご説明しておきます。
(とは言え、オープンに出来ないこともありますので、その点はご容赦ください)

 

◆「欠品」や「在庫ロス」が発生するって、どういうこと?

㈱竹内商事様の既存品は、「賞味期限7日」でした。
これを流通させるとなると・・・、典型的な例として、下記のような曜日展開になります。

  • 水曜日:お客様が週末の見越し発注をされる
      ↓
  • 木曜日:㈱竹内商事様から宅急便で出荷される(製造日:前日の水曜日製造分)
      ↓
  • 金曜日:店舗着
      ↓
  • 土~水曜日:豚モツ煮込み販売

 

これが、通常のワンサイクルになる訳ですが、店舗では水曜日に賞味期限が切れるとなると、

  • 「火曜日」には追加発注

をしておかなければならない訳です。当然、週末の売れ行き状況次第では、足りなくなったり売れ残ったりして廃棄しなければならなかったり・・・。

このあたりのお客様先での使い勝手を良くするための計画です。

 

◆豚モツ煮込みの冷凍品って、今までなかった?

豚モツ煮の好きな方なら、改めてスーパーに行ってみて下さい。ほとんどが、冷蔵品なハズです。
特に、

  • 群馬県のスーパーではほぼ100%冷蔵品(チルド)なハズです。

どうしてでしょう?

 

ここからは、僕(鈴木秀樹)の仮説として経営革新計画に盛り込んだ内容ですが・・・。

群馬県の特産品として「コンニャク」が有名ですよね。

  • コンニャク製品としては下仁田町が製造量日本一
  • コンニャク芋(原料)としては昭和村が生産量日本一

そして、当然ながらコンニャクであれば「日本一=世界一」な訳です。
(昨今では、中国製のコンニャク粉(マンナン)も大量に輸入されているので、もしかしたら・・・もありますが)

そんなことから、

  • 群馬のモツ煮には、必ず"コンニャク"が入っている

ことが定番になっています。
もっと言えば、"コンニャク"が入っていないと「売れない」そうなんです。

 

そして、ここからは食のコンサルタントの本領発揮ですが、

  • コンニャクには冷凍耐性がありません

分かりやすく言えば、コンニャクを一度冷凍してから解凍すると「スカスカのスポンジ」のようになってしまいます。

㈱竹内商事様の経営革新計画のポイントはこの点でした。

  • "コンニャク"入りの豚モツ煮込みを冷凍品として製造する

この点が新規性を認められて経営革新計画の承認を頂いたということです。

 

◆現在の㈱竹内商事様の、経営状況はと言うと・・・。

従来の本業であった「土産物卸売業」は、温泉街の集客力downの影響を受けて、厳しい売り上げ状況のようです。それに対して、モツ煮込み&菓子の製造卸売業は好評!
特に、「豚モツ煮込み」に関しては、今回の経営革新計画の実行の過程で"2次殺菌"のやり方を変えることで

  • 賞味期限を「冷蔵14日」に延長

お客様の利便性が大幅に向上し、売上向上に結び付いているそうです。

さらに、この秋には「モツ煮込みを主体とした飲食店の出店」も視野に入れているとか・・・。

 

ますます頑張る㈱竹内商事様の今後の展開が楽しみです。

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中小飲食店の専門コンサルタント
代表取締役社長
鈴木秀樹

私も、かつては飲食店で「300時間/月」の働きがいのある(?)現場で、頑張っていました。飲食業に携わるすべての人々が、もっともっと幸せになれるようにお手伝いをさせて頂きます。

 

 

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