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経営革新計画_アイティビッズ(株)様_2010年5月

◆群馬県高崎市「アイティビッズ(株)」様の経営革新計画のご紹介です。

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▲クリックするとpdfファイルが開きます

 

  • 企業概要:〒370-0052 群馬県高崎市通町93-6 大黒ビル2F
          アイティビッズ株式会社
          代表取締役 原田 静 様
  • 業 種:情報処理サービス業、および、その他の教養・技能教授業
  • テーマ:携帯ポータルサイト開設支援による、携帯電話販促ツールの導入店開拓
  • 承認日:平成22年5月31日
  • 県庁HPへのリンク
  • アイティビッズ(株)様HPへのリンク

 

◆テーマについて、若干補足説明を加えますと・・・。

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経営革新事業は、平成19年度より開発に着手している「商品名:SAiMO(サイモ)」という「携帯電話を使った販売促進ツール」の

  • 導入店(採用店)を開拓する仕組み作りを目指す

ものです。

 

上図の通り、3者の「win & win & win」を目指します。

  1. 〔当 社 ⇒ 連携団体〕
    地域の中小企業とのネットワークを有している「中小企業支援団体」、「広告代理店・地域情報誌出版会社」等に、携帯電話HPの「携帯ポータルサイト」を開発・提供する。
  2. 〔連携団体 ⇒ 中小事業所〕
    上記団体がそのネットワークの中から、「携帯ポータルサイト」への参加事業所を募集する。
    →参加事業所は、簡易携帯HPを開設し、試行する
  3. 〔中小事業所 ⇒ 当 社〕
    上記の参加事業所に対して、簡易携帯HPを機能アップすることのできる「SAiMO」を試用販売することで、導入店開拓を加速させることが可能となる。

 

アイティビッズ(株)様の計画作成も、1年弱の期間を要しました・・・。

当初のご相談は、

  • 「商品名:SAiMO(サイモ)」という「携帯電話を使った販売促進ツール」の販売促進

でした。
そこから、話し合いを進めながら、経営革新計画の県知事承認まで進めるのに、結局1年弱の期間が必要でした。
計画作成の時間はどうあれ、戦略的には仕組化された、今の流行りで言うところの

  • freeの仕組みを組み込んだ

ベストな計画に仕上がったと思います。

 

◆群馬県高崎市「アイティビッズ(株)」様の、経営革新計画のご紹介です。

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アイティビッズ(株)様の現業は、

です。
原田様は、平成18年の創業時に、「ソフトウェア開発をしたい」と言う熱い想いを抑え込み、創業事業確立を優先させたという賢明な経営者様です。

 

◆高崎の「慈光通り」という県下一の栄えている場所の立地です。それでも、創業時は苦労されたとお聞きします・・・。

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アイティビッズ(株)様は、高崎の一等地(と言うことは、おそらく県下一)の「慈光通り」に立地されています。
写真は平日の夕方ですが、人通りが切れたら撮影しようと思っていても、なかなか切れないほど「店前通行量」が多い場所です。

  • 人通りが多ければ、それだけ人目に付く(視認性が高い)、結果として生徒も増える

と、単純に考えていました・・・、と原田社長も笑ってお話してくれます。

 

◆「根っからの技術者」である原田社長は、サービス業としての塾運営が理解できず・・・・。

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しかし、当初は当たり前のように(スミマセン)生徒数も増えず、逆に高立地であるがために高い家賃、さらには設備投資も少ない金額ではなく、「早々に撤退?」という想いに悩まされたそうです。

その上、

  • 根っからの技術者

である原田社長は、「サービス業としての塾運営」を理解できず、「技術指導研修」のような運営形態に陥り、募集をしても生徒さんが長続きしない・・・、そんな日々が続いたそうです。

 

しかし、ある時点から塾運営を大きく軌道修正し、生徒さん達の支持を集めます。

 

◆原田様は、ある時気づきます。生徒さんにとっては、「パソコン技術半分」、「楽しみ半分」だったんだと・・・。

根っからの技術者である原田様は、ご自身同様に、

  • 生徒さん達も、技術力向上を目指してきている

と、勘違いしていたのです。
ですから、社内研修のように、厳しく「鬼教官(?)」のように教えてしまっていたのです。

 

しかし、ある時、生徒さんの個別相談に乗ってお話を聞いている時に、気付きます・・・。

  • 生徒さんにとっては、「パソコン技術半分」、「楽しみ半分」だったんだと・・・。

生徒さんは、スキル向上のためのビジネスマンもいらっしゃいますが、大半は余暇の趣味を広げるためのご高齢者
ビジネスマンは「スキルを付ける」ことが前提条件になるのに対して、
ご高齢者たちは、

  • 習うこと、それ自体が趣味・・・

だったんです・・・。

 

◆気付いてからの原田様の現場改善は、迅速で適切でした。

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現場改善の必要性に気付いた原田様は、教室を「一種のサロン」と捉えて、

  • ソファーを設置し、
  • 無料のコーヒーとお茶菓子を揃え、
  • 講座終了後には積極的にお茶飲み話に誘った

と言います。
それによって、パソコン技術の習得以上に、仲間とのおしゃべりを楽しみにすると言う「スクールへ来る目的」が付加され、生徒数の減少に歯止めが掛かったのとともに、ご紹介の生徒さんが増え始めたのでした・・・。

 

創業事業に苦労されながらも、事業基盤を確立し始めた原田様。
ここに至って、創業の“本来の想い”が湧きあがってきます。

  • 独自ソフトウェア開発がしたい・・・

 

◆そして、教室運営上の業務分担と、重要ポストを自ら担います。

教室運営では、講義は人当たりの良い「女性講師」に任せ、原田様はもっぱら「お茶飲み話の話し相手」に徹しました。
前述の通り、教室のリピーター獲得のポイントは、

  • 完成度の高い授業ではなく、居心地の良い空間・雰囲気作り

にあると理解したからです。
そう言った意味では、自身が「最重要ポジション」を担って、奮闘された訳です。

(この辺りもご立派です。マニュアルに従った講義は人に任せ、マンツーマンのスキルを必要とする接待業務を自らこなした訳ですから・・・)

 

◆そして、思わぬ副産物・・・「自由な時間」が手に入ります。

上述の通り、講義を講師に任せると思わぬ副産物として、

  • 自由な時間

が手に入りました。
それまでは、「講義の準備 → 講義 → 個別フォロー → 次の講義の準備・・・」と仕事に追われ、時間を確保することなど思いもよりませんでした。
そして、この「自由な時間」を思う存分(とは言え、教室運営と同時並行ですが)、独自プログラムの開発に注ぐことが出来たのです。

 

◆そして、完成したのが「携帯電話利用の販売促進ツール(SAiMO)」です。

  • 携帯電話利用の販売促進ツール(SAiMO:サイモ:Sales increase with a mobile telephone)

これからのネットは、「PC → 携帯」に移行することを予測し、「携帯電話向けの販売促進ツール」の独自プログラムを開発しました。
僕(鈴木秀樹)も使わせて頂きましたが、非常に使い勝手がよく、PCを使えなくても携帯メールが出来れば導入が可能なシステムです。

店舗サイドにとっては、(サービス業や小売業に適性があると思います)

  • 情報の即時性、タイムリー性を活かした販売促進

が、簡易に可能になるという訳です。

お客さまにとっては、

  • 常時立ち上げ、常時接続の携帯端末で情報収集が可能になる

というメリットがある訳です。

 

この「SAiMO」の導入店開拓が今回の経営革新のテーマ、

  • 携帯ポータルサイト開設支援による、携帯電話販促ツールの導入店開拓

になったという訳です。

 

経営革新計画の策定同様に、ブログでも長々と書かせて頂きました。
経営革新計画県知事承認は通過点に過ぎません。実践し、成果を出してこその「計画」だと思います。
原田様には、成果が出るように頑張ってもらいたいと思います。

 

 

◆番外編:経営革新計画の県知事承認のお祝いです。

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昨日までのブログで、アイティビッズ(株)様の経営革新計画について書いてきましたが、8月4日のご訪問の本来の目的は、

だったのです。
そうです・・・、
暑気払いも兼ねて、「一杯」・・・(笑)

 

◆大人の雰囲気のお店で、サシでお祝いをしました。

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う~ん、このぐらいの光量だと、僕のカメラ(iso400までが限界)と、僕のテクニック(シャッタースピード1/10以下だと手ブレ)ではきれいな写真を撮るのは難しい・・・。
次回からは、店内写真はストロボをたかなくちゃですね・・・。

 

とりあえずの「エビスで乾杯」のあとには・・・、

分かりますかねぇ・・・? 
カウンターの中(写真だと左下)に、炭の囲炉裏があり、ここで日本酒を燗してくれるのです。
(囲炉裏に鉄瓶が掛けてあり、その中に一合徳利を入れて燗します)

  • ウチでは、特別の希望がない限り「燗」だよ。味もイイし、体にもイイしね・・・

というご主人のお言葉に納得!
また、店の雰囲気と、炭で燗する・・っていう初めての経験に若干飲み過ぎました・・・。

 

◆原田様も、満面の笑み・・・。これがあるから、コンサルティングは止められません。

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せっかくの原田様のニヒルな笑顔も、手ブレてしまった・・・、スミマセン!

自分の全力を傾けて事業所様をご支援し、成果が上がり、経営者様にご評価いただき喜んで頂く。コンサルティングというと難しいように考えてしまいますが、単純化すればこんなことだと思います。

(「ご支援」・・・、の中に、知識・ノウハウ・テクニック・・・、そして地べたを這い回るような業務も含まれる訳ですが・・・)

ともあれ、男二人の祝いの酒は、場所を移してまだまだ続いたのでした・・・(笑)

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中小飲食店の専門コンサルタント
代表取締役社長
鈴木秀樹

私も、かつては飲食店で「300時間/月」の働きがいのある(?)現場で、頑張っていました。飲食業に携わるすべての人々が、もっともっと幸せになれるようにお手伝いをさせて頂きます。

 

 

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