10月1日_麺や、大蔵様/伊勢崎市_売れるニュー作り 2

おはようございます、
中小飲食店の専門コンサルタント (有)三峰プロジェクト 鈴木秀樹です。

 

◆1.看板メニューを作る

メニュー作成の第1のポイントは『看板メニューを作る』ということです。
これによって、以下の効果が期待できます。

  • 店のコンセプトが明確になる (⇒ドメインの明確化)
  • 目的来店顧客を掴める    (⇒リピーターの獲得)
  • 口コミを誘発できる      (⇒顧客網の構築)
  • オペレーションの簡略化   (⇒人件費コストダウン)
  • 仕入れ交渉力の強化    (⇒仕入れコストダウン)

 

◆現状分析:まずは、現行メニューを『パレート図』を使って、分析します

091003_パレート図Aランク:累積 ~80%
Bランク:累積 ~90%
Cランク:累積 90%~

 

いわゆる「ABC分析」です。生産管理の「QC七つ道具」の主たる手法で、「重点管理」などとも言われます。
すなわち、飲食店に当てはめれば、数あるメニューの中から、

  • POSデータから、メニュー別の「出数、売上金額」をまとめる (⇒日次、週次、月次、四半期、年次)
  • 棒グラフで、メニュー別にプロットする (出数、売上金額)
  • 「メニュー別/総合計」によって、メニュー別の構成比を出す
  • 累計構成比をプロットし、線で結ぶ

これで、パレート図の完成です。あとは、パレート図右の判断指標に従って、各アイテムを「A⇒B⇒C」に分類します。

 

◆Aランクを管理することで、全体の8割を管理できるのです。

つまり、出数ベース、もしくは金額ベースで考えると、このAランクを重点管理することで全体の8割を管理できるということです。
具体的には、

  • 原価管理:Aランクの単品原価管理ができていれば、8割の原価管理ができる
  • 売上管理:Aランクの売上が目標をクリアすれば、全体の8割の売上が達成できる

というものです。
経営資源に乏しい中小飲食店、
いや、言葉を改めましょう
「中小飲食店の限られた経営資源を有効に活用するため」には、この「重点管理の考え方」、手法としては「ABC管理」は非常に有効です。

 

◆中小飲食店にとっての、「看板メニュー」はAランクアイテムの、「さらなるAランクメニュー」ということになります

僕は、中小飲食店では、「ABC分析」では、甘いと考えています。
つまり、売上の8割を「看板メニュー」と呼ばれる「一番売り上げのメニュー」で占めなければ、繁盛店になることは難しいということです。
製造業、卸、小売業なら、いわゆる「ニッパチ」で格段に効率が上がるでしょうが、こと、「究極の製造販売業、SPA」たる中小飲食店では、
 

  • 少ない人数で、
  • ツーオーダーで5~10分以内の提供、
  • メニュー品質のバラつきをなくす

ためには、看板メニューで8割を獲得する必要があるのです。

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このブログ記事について

このページは、飲食店コンサルタント 鈴木秀樹が2009年10月 4日 06:00に書いたブログ記事です。

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