2月18日_山口そば店_開店相談 3

おはようございます、
中小飲食店の専門コンサルタント 中小企業診断士 (有)三峰プロジェクト 鈴木秀樹です。

 

◆「誰に」・・、そう、ターゲテイィングが問題なのです・・・。

強み」は、「十割そばを打てる、技術・ノウハウ」と規定しました。
では、この「強み」を生かせるターゲットは??

ここで、"本質に迫る"やり取りがありました

 

鈴 木:この強みを活かせるターゲットは、どんなお客さまとお考えですか?
 ↓
山口様:そうですねぇ・・、30~40代の男性でしょうか・・・?!
 ↓
鈴 木:そうですね。では、創業計画に盛り込まれている
  『アイドルタイムに、和スィーツ、和パフェを提供する』場合のターゲットは?
 ↓
山口様:20代の女性でしょうか・・・。
 ↓
鈴 木:そうですね。では、20代の女性が和スィーツを食べているソバ店に、本格十割ソバを"オジサン達"が食べに来るでしょうか?
 ↓
山口様:来にくいですね・・。
 ↓
鈴 木:ですから、コンセプトレベルでは顧客層を絞り込む必要があるのです。

山口様:先生、でも、長野原の6千人の人口では、ターゲットの30~40代に絞り込むと売上計画が成り立たないのでは?

 

◆「立地の選定」前に、コンセプトの策定が必要なんです

まさに、その通りなんです。
これは、「6千人の人口の長野原だから・・・」というわけではないんです。

  • ニューファミリー向けの団地街への「和食専門店(割烹)」の出店
  • 昔ながらの町並みが残る地域への「カフェ」の出店

強みを活かせる「市場規模」が見込めなければ、「立地の選定」段階で計画を修正しなければならないのです。
つまり、「立地の選定」前に、コンセプトの策定が必要な訳です。
もっと言えば、計画のスタートは「コンセプト立案」からなんです。
SWOTなどの環境分析を含めた意味ですが)

山口さんへのアドバイスとしては、

  • コンセプトレベルでは、あくまでも「30代~40代の、健康に気遣う、働く男性」がターゲット
  • マーケティングミックスの戦術レベルで、「アイドルタイム向けのメニューを組み込む」

としました。

分かりにくいですか?

つまり、

  • 店頭看板には「本格手打ち十割そばの店 山口そば店」とする
    ⇒ここに、「和スィーツ」なんて言葉を入れてはいけません。
  •   店内メニューでは、サブターゲット向けのメニューを導入する
    ⇒ただし、あくまでもサイドメニューであって、メインのアイテムとはしない

とんかつ屋のエビフライ」ですね。
エビフライをメインにしたら「洋食店」になっちゃいますよね。
でも、「豚カツとエビフライのミックス定食」はメニューとしてアリ・・・、ですよね。

こんなことで、顧客の窓口を広げながら、コンセプトレベルのメインターゲットはブレないように設定することが可能になるわけです。

 

計画作りの第一歩は、「コンセプトの設定」からである!

 

2月18日_山口そば店_開業相談 1
2月18日_山口そば店_開業相談 2

 

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このブログ記事について

このページは、飲食店コンサルタント 鈴木秀樹が2010年2月23日 06:00に書いたブログ記事です。

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